羊毛断熱材
羊の毛を使った断熱材です。羊毛は日本の高湿多湿な気候の中、厳寒の地域においても「結露を防ぐ」ことのできる断熱材です。ふっくらとした、やわらかな形状を持ち、内部で空気がブロックされないので、高い断熱性能と確かな調湿機能を発揮します。
空気を沢山含んで暖かい繊維
羊毛の繊維をよく見ると1本1本の繊維がくるくる縮れていて、その繊維が複雑に絡み合い、中に60%もの空気を含んでいるのです。乾いた空気は、断熱性のもっとも高い物質です。ウールの衣服を着ていると、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことができるのはそのためなんです。
水分を保持しながら、水滴をはじく不思議な繊維
たとえば、ウールの洋服は、雨は弾きますが、気体となった汗は吸い取ります。羊毛は「水をはじき、分子の小さな水蒸気は吸収する」という相反する性質をもつ繊維です。
空気を洗浄し、抗菌・消臭する繊維
羊毛は有害科学物質や汚染物質を吸収し、浄化する機能を持っています。しかも、一度吸収された汚染物質は放出されることがありません。特に大きな問題となっているホルムアルデヒド、二酸化窒素の吸着については実証されています。
燃えにくい安全な繊維
強い火にさらされている間は燃え続けますが、火源を取り除くと、ごくわずかの間くすぶるだけで自然に消化します。燃えても煙の発生が少なく、有害ガスがほとんどでないことも安心です。